2025年の春、機能強化されたニュースが飛び交う生成AIの新機能。画像生成のほかにもう一つ「Deep Research(ディープリサーチ)」という機能が加わりました。

【Deep Researchを使ってみた人々の声】
・徹底調査を頼むと、私より圧倒的に優秀な結果回答をくれる!
・競合分析から手の打ち方まで調査してくれた
・事業計画書、市場分析、損益分岐点を作れた
・「適当なことを言うAI」のイメージが過去のものになった!
・目当ての情報が出てこない時、ニッチな調べ物に最適だった

ビジネス、研究向けの深掘りツールかな?
と思いきやこんな声も!

米津玄師の歌詞の解釈について
超深掘りできた↓
無粋なことだけれど、Deep Reserchに米津玄師のドーナツホールの歌詞解釈させると様々なインタビューや感想、個人の解釈記事などを踏まえて贅沢な超リサーチが上がってきて興奮している。
— FUJITA🐝 (@peaceandwhisky) February 10, 2025
とてもシンプルにオタクの人生を豊かにしてくれるツールだぞこれ。 pic.twitter.com/f5AJRAXjkQ
今回の記事では、この注目の新機能「Deep Research」についての「ライト層向け」解説&レポートです。
「どんなことができるのか?」
「使う場面はいつなのか?」「自分のお商売に使えるか?」
「本当に便利なのか?」をお伝えいたします。用いたプロンプトと合わせてご紹介します。
Deep Researchを頼むボタンはここ
まず「ディープリサーチ」を使える人はどんな人か(有料会員・無料会員に)についてです。
製品名 | 製造元 | Deep Research対応 | 無料ユーザーの利用 |
---|---|---|---|
ChatGPT | OpenAI | ○(対応) | × |
Gemini | ○(対応) | ◎ |
2025年4月現在、無料ユーザーが使うことができるのはGeminiです。
ChatGPTは有料版ユーザー向けに提供された機能となっています。
「ディープリサーチ」を各AIに依頼するボタンはここです。Gemini、ChatGPTそれぞれについてご紹介します。
①Geminiは切り替えボタン2箇所。どちらからを切り替えても、1箇所切り変えればOK。

②ChatGPT有料版はここにボタンがあります。

①も②もいずれもポチっと押すと「Deep Researchモードで回答してね」とコマンドを送ったことになります。

使える回数には制限あります
(月に数回という感じ)
慎重に使いましょう!
Deep Researchとは? 超ざっくり説明
「ディープリサーチとは何か」について、超ざっくりとしたご説明を以下にします。


補足します、
一般的なweb検索とは違い、信頼性の高い情報源に限定してアクセス・参照しています。
実際にディープリサーチを使ってみた感想は以下の通りです。

まるで「優秀な」大学生が作った期末レポート!
丁寧に調べてまとめた結果みたい!
Deep Researchでできること
・専門性の高いテーマの要点整理
・複数製品やサービスの詳細比較
・最新動向やニュースの深掘り分析
・公式・信頼情報に基づく根拠つきの回答
Deep Researchが向いている場面
・新規ビジネス参入時の市場分析
・自社の競合調査や差別化ポイント探し
・難解テーマ(例:量子コンピュータ、脱炭素政策)の概要と影響の把握
上記はすべてChatGPTにたずねました。プロンプトは以下の通りです。
ChatGPTのDeep Reserchとは何か、Deep Reserchでできること、Deep Reserchで向いている調査や活用サンプル、について超コンパクトに教えてもらえますか。
ChatGPTとGeminiどっちが優秀?
これは筆者が使ってみた個人の感想ですが、ChatGPTとGeminiを比較した結果、
Geminiの無料版のほうが優秀!と感じました。
比較したのはGeminiの無料版vsChatGPTの有料版です。

Deep Researchを試すなら
Gemini無料版で十分OKです!
Deep Researchとは? 使ってみた実例レポート
今回調べてみたのは「よく検索されている検索ワード」を元に「今後どんなブログが受けるか?」を調べてもらう内容です。ブロガーさんには読んで役立つ内容かもしれません。そうじゃない人もDeep Researchを理解するための資料になるようまとめました。
用いたプロンプトは以下になります。「今からブログを始めるには、どんなジャンルがいい?」
ブログを始めたいです。目的はgoogleアドセンスでの収益です。専門性の高いニッチなジャンルより広く検索されるような分野、または今後裾野が広がりそうな分野、競合がまだ比較的少ないものがいいです。どんなジャンルがいいかdeep reserchをお願いします。
比較結果をざっくりとご紹介します。
レポートの文字量はGeminiが多かった
比較項目 | ChatGPT | Gemini |
---|---|---|
レポートのタイトル(AI作成) | Googleアドセンス収益化に適したブログジャンルの調査結果 | 日本におけるGoogleアドセンス収益化のためのブログジャンル選定:広範な検索、将来性、低競合性を目指して |
作成した資料の総ページ数 | 9ページ | 21ページ |
うち参考文献を紹介したページ数 | 1ページ | 11ページ |
つまりレポート総ページ数は | 8ページ | 11ページ |

資料の文量としてはGeminiが多いです
結論部分は大筋で似ていた。異なる部分も
次にディープサーチによるGemini、ChatGPTそれぞれの結論部分です。
Q.今からブログやるならどのジャンルがいい?
ChatGPT | Gemini |
---|---|
個人投資・新NISA(資産運用) | 日本のニッチな地域観光 |
AI・最新テクノロジー活用 | 日本における生成AI |
サステナブルライフスタイル | 日本のライフスタイルトレンド |
メンタルヘルス・セルフケア | 日本における持続可能な生活 |
副業・パッシブインカム | 日本の高齢者向けのテクノロジー |
婚活・マッチングアプリ |

共通点は「AI」と「ライフスタイル」
相違点は「投資、副業(ChatGPT)
「観光案内、高齢者向けテクノロジー(Gemini)」
参照したデータはGeminiの方が多かった
この結論に至った過程について。データの根拠として引用してきたもの。
ChatGPT | Gemini |
---|---|
ds.Yahoo! | Googleトレンド |
個人ブログ | Academy記事 |
個人のnote記事 | prtimes |
IT企業のブログ | Yahoo! |
ブログのプロバイダー発信 | マイナビニュース |
個人ブログ |

ChatGPTの方が「同じ出典からの引用」が多い印象。
より多くの出典を示してきたのは「Gemini」
Geminiの方が「表」であらわしてくれる
ChatGPTのDeep Researchは文で出される印象です。
GeminiのDeep Researchは文の後に、文を要約した「表」を付けてくれる印象です。
例)「鈴木亮平のダイエット方法について、どんな方法で体づくりしてるか過去インタビュー記事から調べて」Geminiに質問した結果です。

Geminiは利用無料!試してみるのが一番早い
GeminiでもChatGPTでもプロンプト一つで調べ物をしてくれるので、とっても便利です!
Geminiでは、Googleトレンドを活用した具体的なレポートが、読んでいて目から鱗が多かったです。
レポート文が長い?要点の整理はAIにお任せを
どちらの「ディープリサーチ」を使っても、とても長〜い結果がレポートされます。役立つ内容がぎゅっと凝縮されていて、読むのが好きな人は楽しいのですが「ぱぱっと知りたい」そんな人はレポート結果に対して、AIに質問しましょう!使うと便利な質問ワードを下記しておきます。
ありがとう。上記から「もくじ」となる部分を番号付きで書き出して下さい
1についての概要を表の形式で見せて欲しいです
上記の内容について「各もくじ」の内容は、いつ頃から高まりを見せてきましたか。表にして読みたいです
「各もくじ」の内容に関して、特に注意すべき点を抽出して欲しいです。こちらも表でお願いします

レポート内容を答える「チャットボット」として活用できます
ただしGemini無料版を使っている場合は「質問回数の制限が来ました」と新規質問がお断りされてしまいます。ChatGPTは有料版ユーザー向けのため、何度でも質問できて便利です。
推し活・事業・学校生活で役立つ場面とは?
「Deep Researchが使える場面」とは、つまりいつなのか?
推し活ファン、小売り店、飲食店、大学生それぞれ「どんな調べ物に役立つか」をChatGPTが整理しました。
対象者 | 役立つ調べ物の例 |
---|---|
推し活ファン | ・海外での人気動向調査 ・インタビュー記事まとめ ・SNSでの話題の傾向 ・グッズ・チケット情報の比較調査 |
小売店 | ・トレンド商品調査 ・ECサイトやSNS広告の戦略比較 ・競合分析 |
飲食店 | ・SNS運用事例 ・原価・価格設定のベストプラクティス ・デリバリー・テイクアウト導入事例 |
大学生 | ・学術テーマの先行研究 ・業界・企業研究 ・信頼文献に基づいた分析 |
以下のようなプロンプトでAIに質問してみてはいかがでしょうか。Deep Research機能をオンにする前に試してみて下さいね。
私は●●のファンです。Deep Search機能を試してみたいのですが、私の推し活シーンのどんな場面で役立ちそうでしょうか。列挙してもらえますか。
Deep Researchに調査を実行してもらうためのプロンプトを作ってもらえますか。
結論:無料のうちに使ってみるべし
Google Geminiの「ディープリサーチ」は現在無料で使えます。使ってみると、きっとお分かりになると思いますが、無料とは思えない調査内容!おそらく「今だけお試し期間」であり、いずれ有料化されるものと思います。
無料のうちにぜひ試してみては、いかがでしょうか。
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