生成AIユーザーの有料契約者さんと思われる皆さんが「AIが広告をデザインできるようになった!」とXで投稿して話題になっておられます。
彼らが使った生成AIモデルは「ChatGPT Image-2」というようです。2026年4月20日現在は、一部のユーザーに限定され、徐々に拡大して提供されているようです。
そこで今回は「いずれ無料ユーザーも気軽に使えるようになるだろう」という前提で、彼らはどんなプロンプトでデザインを依頼しているか、見てみることにします。
旅行パンフレットチラシを制作するプロンプト
まずは旅行パンフレットを生成した方のプロンプトから学びたいと思います。
この方が使ったプロンプトは下記です。
広告クリエイティブ制作、ゴールデンウィーク用の旅行プランの広告を2x2グリッドで4パターン。日本国内旅行で過去10年間で高い実績を持つプランをwebでリサーチした上で、極めて高い訴求力のある広告デザインを完全に異なるパターンで4種類設計・作成。A/Bテスト前提でアスペクト比=1:1
このプロンプトのポイントは…
・1回の依頼で4パターン作って欲しい時は「2×2グリッドで4パターン」と言うと良いようです。
・色んなデザインパターンを作って欲しい時は「A/Bテスト前提で」と言うと良いようです。
・仕上がり画像のサイズを先に指定おいた方が良さそうです。
LINEスタンプを生成AIで作るプロンプト
「1回の依頼でLINEスタンプ風がごっそり作れた」という方がいました。プロンプトを紹介してくれています。
へたうまな手描きタッチの動物LINEスタンプを24個並べて作って。日本のZ世代がターゲットで、ダウンロード数トップを狙えるトレンドの作風で。
一つ前のプロンプトにも共通するワードがありました。
それは「トレンドの作風(をまず調べて、それから作って)」。
生成を依頼する時は、リサーチ作業をするよう指示するのが良いのかもしれませんね。
デザイナーが使う指示ワードを生成AIに送る
この方が使っていたのは下記のプロンプトでした。
同じ構図・同じ被写体で、以下3パターンのビジュアル方向性を提案してください。
1.仏教書の装丁のような静かな上質感
2.雑誌広告のような洗練ミニマル
3.SNSで目立つややポップな講座バナー。
すべて16:9、左に文字余白、右に猫。
「左に文字を入れる、右に被写体を入れる」など具体的な指示に忠実に仕事をしてくれるようです。
また以下のプロンプトもありました。
「本つまみぐいラジオ」のいけてる番組紹介バナーを作って
ネットから情報とってきて
1枚の画像の人をそのまま切り抜いて使って顔は変えない
2枚目のトンマナ使って
3人の集合写真はリアルな自然合成ではなく、ポップな切り抜きビジュアルとして使う。青い縁取りや軽いシャドウで番組アートワークと馴染ませる。
雑誌の切り抜きコラージュのような元気な構成。
本つまみぐいラジオはこちら(URLを張る)
ご自身がされている「本つまみぐいラジオ」のバナー広告を作ってという依頼のようです。
トンマナとは「トーン&マナー」の略でデザイン、色合い、書体、作風などを変えずに作ることを意味するのだそうです。
切り抜き指示や縁取りの色、シャドウ(画像の下に影を敷く)などの指示にも応えてくれるようです。
ウォーターサーバー広告を作るプロンプト
この方も1回の生成で4パターンを依頼されているようです。作業を繰り返し4の倍数の広告がどんどん作れてしまうようです。プロンプトを見てみましょう。
おすすめのウォーターサーバーを紹介するメディアのアイキャッチを様々なジャンルで4種類並べて画像生成して。プロデザイナーが作ったトレンドのデザインで。アスペクト比は16:9
ここでも「4種類作って」「トレンドのデザイン」「アスペクト比」というワードが出てきました。
パチンコ屋さん風のギラギラ広告プロンプト
こちらはパチンコ屋さん広告風のデザイン依頼をされたようです。華やかなデザインで夜の飲食店デザインなどにも応用ができそうです。この方もプロンプトを紹介してくださってました。
パチンコ屋のギラギラチラシを3:4で作って。
リアルで精密な今どきの可愛い日本人女性を1人配置。
ギラギラで立体感のあるリッチな装飾のレインボーフォントなどを駆使し、とにかく豪華に。
実在しない架空の新台の紹介をいくつか並べて。
・「日本人女性を1人配置」でモデルさんも画像生成してくれるようです。
・立体感/リッチ/装飾/レインボー/とにかく豪華に/とワードを重ねることでゴージャス&カラフルな仕上がりになるようです。
ペンで手書きインスタ風のプロンプト
ポン出しですぐにInstagramに使えそうなプロンプトもありました。
投稿主さんが書かれたプロンプトは下記になります。
韓国カフェ風のおしゃれなコーヒーとスイーツが映った写真を生成して。インスタに投稿できそうなスマホで撮った感じの写真。人物なしで。そして、その写真に写っている要素を観察し、それぞれに対して意味のある手描き注釈を追加してください。
【描写ルール】
・白ペンで描いたような細めの手描き線
・一筆書き風でラフ、少し不均一
・オブジェクトの外周をなぞるようにアウトラインを追加
・矢印や点線で視線誘導をつくる
【テキストルール】
・日本語の手書き文字(ひらがな7割、やさしい漢字3割)
・短く、独り言のようなコメントにする
・トーンは「日記・ひとこと・感情寄り」
【コメント生成ルール】
・飲み物 → 味・温度・気分(例:すっきり、やさしい甘さ)
・食べ物 → 食感・おいしさ(例:しっとり、最高)
・空間 → 雰囲気(例:落ち着く、いい時間)
・全体 → 一言まとめ(例:しあわせすぎる〜)
【装飾】
・湯気、キラキラ、ハート、小さな顔文字などを控えめに追加
・やりすぎず「余白」を残す
【仕上がり】
・インスタのストーリー風、雑誌のラフメモ風 ・おしゃれで力の抜けた雰囲気
この方は画像を生成するよう指示していますが、ご自身が撮った写真を添付して「写真補正」も一緒に依頼すればChatGPTが明るく直してくれるようですよ。
生成AIで作るチラシに問題はないのか?
さて、チラシを生成AIで作れることは見て取れましたが「ビジネスに用いて問題はないのか?」これが気になるところです。有名な方が疑問を唱えて、さまざまなプロの方からの意見が集まっていました。
このツイートのリプライ欄に挙がった懸念は下記になります。
【生成AIでチラシを作った時に生じそうな問題】
・元画像は実物の写真を撮って使った方が訴求される
・ごはん粒の生成はまだ得意ではなさそうだ
・微調整ができないからクライアントワークには向かない
・素材としては使えそうだ
・文字間バランスはプロに及ばない
・生成AIが作る「人間の指」はいつも変だ
・有料フォントの無断使用と訴えられる可能性がある
・景品表示法、旅行業法、薬機法のルール違反を冒してる可能性がある
(文言や使う画像など)
フォントの著作権に関しては下記のブログ記事に詳しく載っていました。
有料フォントは購入しようがWebフォントに使ってはいけない


生成AIがどのフォントから学習したか
分からないのです
企業として生成AI広告を使用する際は、「ラフ」や「叩き台」としての利用にとどめるのが今は良さそうです。
生成AIの出力物を「素材」としてチラシに用いるアイデアを以下の記事で紹介しています。



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