ChatGPTの有料版に2023年7月より加わった新機能「code Interpreter(コード・インタープリター)」この新機能を使って「当直当番のシフト表が簡単に作れた!」というツイートが話題になっています。
調整さんを使ったツイート&手順
上記のtweetを見るだけで実現可能です。が、ここではもう少しく細かい手順を交えてご紹介します。使うのは①ChatGPT有料版と、その新機能「コード・インタープリター」、そして飲み会の日程調整でおなじみの②「調整さん」です。
これは病院などの医療に関わる職業の人、介護施設などの職員さんがシフト表を作成するのにとっても役立つのでは!Code Interpreterの設定や使い方などをまじえてこれから紹介いたします。
【前準備】Code Interpreterとは何か?
まずはCode Interpreter(Interpreter…通訳者)とは何か、についてです。Twitterの声をご紹介します。
Code Interpreterを「分かりやすく教えて欲しい」とChatGPTに依頼した回答が以下になります。
用いたプロンプトはこちら。「Link Reader」と「Show Me Diagrams」のプラグインをONにして問いました。
Chatgptの新機能Code Interpreterが何かを分かりやすく知りたいです。「ChatGPTのCode Interpreterとは?」を検索して、その結果を図示してもらえますか?
色んな作業が軽減化されるかも?! 但しファイルの内容をChatGPTに捧げる必要がある
※仕事中に得た情報を含むファイルは絶対に送信しないで下さいね。
Code Interpreterを有効にする方法
2023年11月のChatGPTアップデートにより、Code Interpreterを利用するための設定が不要になりました!
①ChatGPTが「4」になっていることを確認。
②ChatGPTに読み込ませたいファイルをドロップする。
③読み取って欲しい旨のプロンプトを入れて下さい。例文を下に挙げておきます(無言で送信すると英語の回答が返って来ます)。
ファイルを送ります。このファイルの概要をまとめて下さい。
①「調整さん」でメンバー全員に希望を書き込んでもらう
「調整さん( https://chouseisan.com)」で日程表をつくり、メンバー全員に出勤の希望を書き込んでもらいます。調整さんでデータを作る際には以下のような点に気をつけた方が良いそう。
余計な情報は入れない方が良いです
ChatGPTとPythonがミスなくスムーズに処理できるように、曜日や時間を入れないで、調整さんデータを作るのがベターと思われます。
全員が希望を入力した後は「出欠表をダウンロードする」を押すと「.csv」ファイルがダウンロードされます。
②メンバーの希望を記したファイルをChatGPTに送信
メンバーみんなの予定を記した調整さんのファイル(おそらく「chouseisan.csv」でしょうか)を、ChatGPTに送信します。
この際、無言でファイルのみ送信すると英語の返答がChatGPTより返されますので、何らかの日本語指示を入れると良いでしょう。
これはファイルです。読めますか?
はい、読み込みましょう
このCSVファイルは、「8月の当直表」というタイトルで、日程と3人(こうちゃん、ゆうた、さくら)の3つの列が含まれています。各人の列では、その日のスケジュールが「◯」、「△」、「×」のいずれかで示されています。これらの記号は、一般的に「可能」、「あいまい」、「不可能」を意味していると解釈されます。
ファイルの先頭部分は次のようになっています:(略)
何か特定の分析や操作をこのデータに対して行いたいですか?
ChatGPTの回答より(一例です)
③当直当番を依頼するプロンプトはこちら
冒頭のツイッタラーさんが用いたプロンプトをご紹介します。
このcsvファイルは、当直担当者を決めるための調整さんシートでした。 日付ごとに、一人ずつ、当直担当者を決めたいと思います。以下のルールに従ってください。 #ルール ・「○」となっている日が当直可能な日です。 ・だれも当直を担当しない日がないようにしてください。 ・すべての人が3回もしくは4回、当直するように当直を割り振ってください。 ・複数回担当する場合、その間隔を3日以上あけるようにしてください。 #アウトプット 日付ごとに当直担当者を決定し、一覧の表で示してください。
5分ほどの熟考だった
少々の手直しで完成した
以上で「9人のうち誰か1人ずつ当直当番をするシフト表」「全員が月に3〜4回の当直をする」「当直した人は次の当直まで3日以上あける」シフト表が完成します。
※11/11追記【GPTs】を使った当直決め
11月6日に発表された新機能「GPT Builder」により、GPT有料版ユーザーは「自分好みにカスタムしたGPT(GPTs)」を作ったり、共有したりできるようになりました。
当直GPTsを作った方がいましたので情報をシェアしておきます。
GPTsを使用できるのはGPT有料版ユーザーです、該当の方はpostのリンク先をクリックして、試してみては。
まとめ
この記事では、ChatGPTの有料版に2023.7.7にリリースされた新機能「Code Interpreter」を利用して「当直当番のシフト表」を作成する方法を詳しく解説しました。特に医療や介護の現場など、当直シフト作成を行う状況下で役立つはず。人の手で行うシフト調整は、どうしても不満が出がち。「ChatGPTが決めたシフト表だから」というひと言があるだけでも、納得のムードが少し出るかも?!しれません。ぜひお試しください。
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