チャットGPTと話すほど「私」を覚えてくれます。
先日、チャットGPTとの会話でこんな会話がありました。

仙台の観光おすすめ
「せんだいメディアテーク」
建築、面白いですよ

定番を外した紹介!
これは、チャットGPTが過去の会話履歴を参照した上で、回答を生成したから(メモリー機能)。
普段からチャットGPTと色んな雑談をしておくと、自分の情報が「自分データベース」となり、AIが蓄積&参照してくれます。

ちょっと不気味かもしれませんが…
他社もデータは取ってるし、と割り切ってしまえば、ChatGPTのメモリー機能は便利です。
例えば今晩「こんなことに疲れた〜」と話しかけておくと、週末「ではこんな映画を観てみては」と、おすすめ選びにつながる。そんな生成AI活用についての提案記事です。
ChatGPTのメモリ機能とは?会話を覚えるAIの仕組み

ChatGPTの「メモリ機能」とは、2024年にOpenAIが正式に発表した機能です。
ChatGPTは「あなたとの過去の会話を記憶し続けることができます」と発表しました(おそらくどの生成AIも会話内容をメモリーしているのでしょうが)
それにより、下記のような質問をしてみると面白いですよ。
上記の投稿のリプライ欄を見てもらえると、色んな回答があり、それぞれに「過去会話が参照されている」ということに気づくと思います。
チャットGPT・Gemini・Claude メモリ機能 比較表
下記は「あなた(生成AI)は私との会話を記憶していますか?」と生成AIに質問してみた結果の表です(2025年7月現在の状況です)。
今のところ「あなたとの会話を覚えている」と表明しているのはChatGPTのみです
| 機能項目 | ChatGPT(OpenAI) | Claude(Anthropic) | Gemini(Google) |
|---|---|---|---|
| 長期メモリ機能 | ✅あり(特定プロンプトを保存) | ❌なし(現時点で未対応) | ❌なし(現時点で未対応) |
| メモリ内容の確認/編集 | ✅可能(設定から編集/削除) | – | – |
| メモリの自動ON/OFF | ✅設定で切替可能 | – | – |
| ユーザー個別プロファイル反映 | ✅(例えば誕生日、関心など) | ❌ | ❌ |
| メモリ機能の公開状況 | ✅ChatGPTで順次展開中 | ❌非公開 | ❌非公開 |
チャットGPTは「会話内容がメモリされる」
チャットGPTのメモリ機能は、どうやって「覚えてて」「思い出して」と指示/呼び出しをすれば良いのでしょうか。答えは「会話してるだけで勝手に覚えてくれる」です。
1. 自動学習システム
あなたが話した内容から、好み、習慣、価値観を自動的に抽出し、内部データベースに保存します。「記憶して」と言わなくても、重要な情報は自然に蓄積されていきます。
2. 文脈理解の継続
前回の会話の流れを覚えているため、「あの件どうなった?」「前に話した映画の続き見た?」といった自然な会話が可能になります。
3. プライバシー配慮設計
記憶された内容は、設定画面から削除/メモリーしないなど変更が可能です。
ChatGPTに記憶される情報例
チャットGPTがメモリーしているのは、以下のような情報です。
これらの情報が自然に蓄積されることで、まるで長年の友人のようにあなたのことを理解したAIアシスタントが完成するのです。
例えば以下のプロンプトを試した結果をご紹介します。
「私が好きそうな〇〇(映画や音楽など)」を、色んなジャンル別に教えてもらえますか。
お勧めに対する解説のほか、私はどんなのが好きそうか、ちょっと言い当ててみて下さい
結果は以下になります



「自分専用のおすすめ」をしてもらえた
YouTube、Amazonなどのアルゴリズムとの違い
上記の「あなたへおすすめの旅先」を見てもらうと、一般的な「人気のベスト旅先」とは少し結果が異なっていることが、お分かりいただけたかと思います。
ChatGPTの「おすすめ」と、AmazonやNetflixの「おすすめ」は、どんな違いがあるのでしょうか。
大きな違いは「大勢のデータから収集した」結果を表示しているか、「あなただけのデータを学習した」かです。
従来のレコメンドシステムとの違い:
- Netflix/Amazon:大多数のユーザーデータから推測
- AI雑談:あなたの発言から学習、個人最適化が可能
【比較表】従来のおすすめ表示 vs AI雑談
NetflixやAmazonの「おすすめ表示」とChatGPTの「おすすめ表示」のメカニズムについてChatGPTが表にしました。
| 比較項目 | ChatGPT | 一般的なレコメンド(Netflix/Amazon) |
|---|---|---|
| 主な目的 | 対話の流れに合わせた適切な応答と提案 | 売上・視聴維持・クリック数の最大化 |
| 使用するデータ | ・ユーザーとの対話内容 ・個別のメモリ(保存情報) ・一部は学習時の大量データ | ・ユーザーの行動履歴(視聴/購買/閲覧) ・他ユーザーの行動履歴(人気傾向) |
| 個人データの反映度 | ◎ 非常に高い(文脈・気分・好みを即座に反映) | △ 高くない(ジャンル・タグ・カテゴリで分類) |
| 大多数のデータの活用 | ◯ 対話中の提案は個人重視 | ◎ 明確に活用(「他のユーザーも見ています」「ベストセラー」など) |
| 「あなた向け」感の強さ | ◎ 対話で「あなたはこういうの好きそう」と自然に表現可能 | △ 「他の人も」や「類似商品」などの表示が多く、個への最適化は限定的 |
| 透明性と制御性 | ◎ 履歴削除などでコントロール可能 | △ アルゴリズムはブラックボックス化されていることが多い |
| 新規性(サプライズ要素) | ◎ 会話の流れや気分に基づく | △ 人気・類似性に基づく |
1週間で効果実感! たった3〜5回の雑談で、AIはあなたの基本的な好みを理解し始めます。話しかけ続けると、まるで長年の友人のような的確な提案をしてくれるようになります。
時短で発見!AI相談を習慣化する3つのコツ
自分に最適化された「おすすめ」を表示させるコツ、それは日記代わりに何でも感想を伝えておくことです。コツと言うほどのことでもないのですが、以下の情報も加えてみて下さい。
コツ1:感情も一緒に伝える
❌ 悪い例:「映画を見ました」
⭕ 良い例:「アクション映画を見たけど、途中で飽きちゃった。やっぱり人間ドラマがある方が好きかも」
感情や理由も一緒に伝えることで、AIはあなたの好みをより深く理解できます。
コツ2:「なんとなく」の感覚を大切に
❌ 悪い例:「特に何も」
⭕ 良い例:「なんとなくモヤモヤする」「なんとなく新しいことがしたい気分」
曖昧な感覚も、AIにとっては貴重な情報です。遠慮せずに伝えましょう。
コツ3:失敗談も共有する
❌ 悪い例:成功例だけを報告
⭕ 良い例:「おすすめしてくれたカフェ、思ってたより騒がしかった。もう少し静かな場所が好みかも」
失敗談を共有することで、AIの提案精度がさらに向上します。
【年代別】AIとの会話で伝えておきたい情報リスト
ChatGPTを自分用に最適化するセッティングのためのヒントです。好きなように話しかければ良いのですが、話しかけるのにおすすめの会話例をご紹介します。
20代:好みのお店、トレーニングetc,

- エンターテイメント:「仕事終わりはコメディが好き」「休日は映画館派」
- 音楽:「通勤中はポッドキャスト」「ジム用にテンション上がる洋楽」
- グルメ:「一人でも入りやすいお店」「インスタ映えより味重視」
30代:平日レシピ、子ども遊びスポットetc,

- 時短ニーズ:「2時間以内で完結する映画」「子供と一緒に楽しめるスポット」
- 実用性:「平日夜に作れる簡単レシピ」「家族で行けるコスパ良いお店」
- 自分時間:「短時間でリフレッシュできる音楽」「週末の自分時間の使い方」
40〜50代:新しい趣味、学び直しetc,

- 趣味拡大:「今まで触れてこなかったジャンル」「学び直しへの興味」
- 質重視:「じっくり味わえる作品」「本格的な体験ができる場所」
- 健康志向:「体に良い食事」「適度な運動になる活動」
生成AIのメモリ機能をオフにして使う方法
「自分のパーソナルデータが含まれたトーク履歴を覚えられるのが、何となく気持ち悪い」という方へ。ChatGPTではオフにすることも可能です。方法は何パターンかあります。
【生成AIが自分の入力データを参照しない方法】
その1:ChatGPT以外の生成AIを使う(GeminiまたはClaude)
その2:チャットGPTの「一時オフ機能」を使う
その3:チャットGPTの「設定オフ機能」を使う(再びオンにするまで履歴を参照しない)
その4:過去トークを全消去
以下に手順をご紹介します。
その1:チャットGPT以外の生成AIを使う
現在「ユーザーとのトーク内容を参照しない」としているのはChatGPT以外の生成AIです。Gemini(GoogleのAI)や、Claude(クロード。AnthropicのAI)を使ってみてはいかがでしょうか。
その2:ChatGPTとのトークを「一時的にオフ」設定
ChatGPTとの会話を「一時的に残さない」(webのプライベートモードのようなもの)という使い方もできますので、これからご紹介します。
①ChatGPTの設定画面を開く(PCの場合)

チャットをはじめる画面の右上に、点線の吹き出しマークがあります(上図の赤枠)ここをタップします。
②ChatGPTの設定画面、アプリの場合はここ

チャットGPTアプリを使っている方も「一時的に会話をメモリーしない」を利用できます。PC画面と同様に、チャット開始画面の右上にある「破線の吹き出しマーク」をタップしましょう。
③「一時チャット」と表示されれば成功
チャット画面に「一時チャット」と表示されていれば、ChatGPTとのトークを「メモリしない設定」になっているしるしです。

④一時チャットの終了方法
先ほどの画面右上「点線の吹き出しマーク」をタップ(クリック)すると、一時チャットモードは終了します。
その3:常にメモリOFFする設定もあり(ChatGPT)
チャットGPTを使う時は「今後、一切自分の情報を参照しない」という設定も可能です。この場合、毎回、新品のチャットGPTを使う感覚で使えます。
人によっては「自分の情報を参照しない方がAIが賢い気がする」という人もいます。これから「設定オフ」にする方法をご紹介します。
PCの手順
①チャットGPTのスタート画面の右上にある「自分の名前入りアイコン」をクリックします(下図の右上がその箇所になります)

②下図をご覧ください。「設定」と書いてあるメニューをクリック。

③下図をご覧ください。「パーソナライズ」を選択。その後の画面に「メモリ」という項目があり、「保存されたメモリを参照する」「チャット履歴を参照する」という選択が可能です。ここをオフにします。

④設定オフを選んだ後は、画面を閉じれば状態が保持されます。再びオンにするまで設定は継続されます。
iPhoneアプリの手順
①アプリの設定手順は以下になります。まずチャット画面左上の「二」のようなマークの箇所をタップします。そして次の画面では右下の「…」と表示された箇所をタップします。下図の赤枠がその場所になります。


②次画面から「パーソナライズ」をタップします。ここまでは、ChatGPTにキャラを演じてもらう「ChatGPTのカスタマイズ」と同じ手順です。
③「メモリ」をオフにすると、以降は会話履歴を参照せずにChatGPTが答えます。メモリをOFFにすると画面下部の「メモリの改善(アルファ)」も同時に表示が消えます。


④メモリのOFF機能は、再びオンにするまで継続されます。
その4:過去トークを全消去するやり方
設定画面を開きます。「パーソナライズ」ではなく「データコントロール」をタップまたはクリックします(下図の①)。
「すべてのチャットを削除する」をタップまたはクリックします(下図の②)

これで過去のチャットは全て消去されます。
まとめ:あなた専用のAIアシスタントを育てよう
AIとの雑談は、単なる時間つぶしのようでありながら、「自分専用の完全オーダーメイド・お勧め紹介システム」を育てている時間、でもあります。
3つのメリットを再確認:
- 時短効果:選択に迷う時間が大幅短縮
- 発見力:自分では気づかなかった新しい好みを発見
- 満足度:100%個人最適化された提案で満足度向上
今すぐ始められる最初の一歩: 「こんにちは。今日は○○な一日でした。」
日記感覚で始めてみては。音声機能を使って、話しかけてみるのもアリです。




コメント